初代ポケモンと言えば「バグ技(裏技)」という方も多いのではないでしょうか。
バグらせた結果、進行に必要な道具が消えてしまったり、マップを歩くとフリーズしてしまったりなど良くも悪くも影響は大きかったです。
実は一切バグらせることなく通常プレイの範囲で進行不能に陥るケースもあります。
この記事では、当時の私が実際に遭遇したりネットで話題に上ることの多い場面をゲームボーイ版の『ポケットモンスター』で再現しました。
ピカチュウバージョンで改善されている部分も併せて紹介します。
「ポケモン図鑑を貰う前に御三家を進化させる」
最初のポケモンを貰った後に、トキワシティで「おとどけもの」を預かり、それをオーキド博士へ届けるとポケモン図鑑を貰えます。
しかし、この時点で最初に貰ったポケモンを進化させていると、ポケモン図鑑の進捗情報を評価するようになり、ポケモン図鑑を貰うことができません。
ポケモン図鑑を貰えないことで、トキワシティで進行を防いでいるお爺さんの酔いが醒めることはありません。詰みました。
「手持ち6匹、ボックス30匹の状態で捕獲の仕方を教わる」
先程の期待の新人トレーナーの旅立ちを妨害したお爺さん、実はポケモンの捕獲の仕方を教えてくれる人でもあります。
そんな彼に教わる前に手持ちを6匹、現在設定しているボックスに30匹預けた状態にすると・・・
仕様上、手持ちとボックスがいっぱいだとモンスターボールを投げることすらできません。
通常のバトルでは仮に捕獲できない状況でも「たたかう」や「にげる」でバトル自体を終わらせることができます。
しかし、このお爺さんはいつまでもモンスターボールを投げようと頑張ってしまいます。(まだ酔ってるのか)
電源を切ったりソフトリセット(A+B+START+SELECT)を行うことで詰み状態を回避することはできますが・・・当然最後にレポートを書いたところまで戻ってしまいます。
ピカチュウバージョン
ピカチュウバージョンでは手持ちとボックスがいっぱいでも、問題なくモンスターボールを投げて捕獲してくれるように改善されました。
「25番道路の囲い」
ハナダシティの北と言えば伝わるでしょうか、マサキの家の途中にあるここが25番道路です。
出入り口を塞ぐように立っているボーイスカウトを、おびき出すように近づくことでわざマシン19(ちきゅうなげ)を手に入れることができます。
この囲いの中に入った状態でレポートを書き電源を切ると詰むと言われているが実際にはどうでしょう。
ボーイスカウトは移動したままになっており、ここで詰むことはありません。
これは移動したトレーナーの位置は、マップ上では見えないエリアの切り替え地点や建物等に入ることでリセットされるからです。
「いあいぎりで伐った木のあった場所でレポート」
ひでんマシン1で習得できる「いあいぎり」を使うことで行動範囲が広がります。
この木を伐ったあとに、その木が在った位置でレポートを書き電源を切ってから再開することで詰むとの噂ですが・・・早速試してみました。
埋め込まれているように見えるが特に問題なく移動できます。よって詰むことはありません。
「イワヤマトンネル前のポケモンセンター」
ここのポケモンセンターの中には移動するジェントルマンと、壁際に1マスだけスペースがあります。
主人公を空き場所に移動させ、ジェントルマンが目の前に立った状態でレポートを書くと詰みが確定します。
いくら待ってもジェントルマンが再度移動することはなく、電源を消してから再開しても状況は変わりません。
この詰みはゲームのクリア後にも発生する可能性がある、非常に厄介な仕様(?)です。
ピカチュウバージョン
流石に問題視されたのか、ピカチュウバージョンでは対策が施されました。
対策1:ジェントルマンの位置を固定
対策2:空いた場所に箱(のような物)を設置
ちなみにハナダシティのフレンドリィショップでも同じように詰む可能性がありますが、こちらにも箱(のような物)を設置することで対策されています。
「サファリゾーンでおこづかい500円未満」
セキチクシティに存在する「サファリゾーン」は入場料500円。
サファリゾーンには珍しいポケモンがいるだけではなく、進行上必要な秘伝マシン3「なみのり」や秘伝マシン4「かいりき」を手に入れるために必要な「きんのいれば」が手に入ります。
つまり、500円を持っていなければ詰み状態に陥る可能性があるということです。
余程狙ってやらなければ問題ありませんが確かに詰むことはあります。
条件1:「おこづかい500円未満」
条件2:「バトル可能なトレーナーをすべて倒している」
条件3:「売ることのできる道具をすべて捨てる」
条件4:「通信交換を行う相手がいない」
条件5:「ニャース(ペルシアン)を捕獲できない」
これらの条件を満たしている場合、新たにおこづかいを手に入れる方法がないため詰みとなります。
何故ニャース(ペルシアン)が条件に含まれているのかというと、初代ポケモンで唯一レベルアップで「ネコにこばん(バトル中に使用した場合、バトル終了後にお金を拾える)」を習得するからです。
ピカチュウバージョン
ここもピカチュウバージョンでは対策されています。
500円未満1円以上ならサファリボールの数を減らした状態で入れてくれるようになりました。
所持金0円の場合
四回目にして遂に・・・
「ひみつのカギ入手前にグレンジムに入ろうとする」
グレンジムには鍵がかかっており、「ひみつのカギ」を手に入れることで入れるようになっています。
ドアが開かない時は自動的に一歩後退する仕様により、グレンジムの近くを歩いている女性との間に挟まれることがあります。
一歩後退→女性がいるため後退できない→後退できないから前進しようとする→ひみつのカギを持っていないので前進できない→一歩後退→女性がいるため・・・(ループ)
この間、プレイヤーの操作は受け付けておらず自動的に繰り返されています。
しかしこのケースで詰むことはありません。
上記の画像のようにテキストが表示されている間は、女性も動けませんが・・・
このようにテキストが表示されない一瞬の間だけ女性が動き、待っているだけで詰み状態は解消されます。
その他の詰み要素
今回取り上げたケースがすべてではありません。
例えば、おこづかいが不足している時はタマムシデパートの屋上でジュースを購入できず、ヤマブキシティに入ることができません。
グレンタウンで複数の条件を満たした時にグレンタウンに閉じ込められたまま詰んでしまうこともあります。